あみの日記
・決意
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・面接
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・体験入店
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・キャバ嬢1ヶ月目
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・キャバ嬢2ヶ月目
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・キャバ嬢3ヶ月目
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・・・つづく

【キャバ嬢1ヶ月目】

私の働いているお店では、ほとんどの女のコが自前の衣装を持っている。
お店にも貸衣装はあるのだが、その数は少なく、汚れていたり、糸がほつれていたりと着るに着れないようなものばかりだからだ。

当然、お金がなくて働き始めた私は、キャバクラの為に衣装を買うことも出来ず、4,5年前に、友人の結婚式に出席する為に購入した夏用のスーツを着ていた。
とても、お色気なんて感じられないような清潔感のあるスーツで。

他の女のコたちは、お決まりの肩と胸元と太ももが大胆にあいた、ノースリーブのミニのワンピースを身にまとい、高いヒールを履いて、綺麗にお化粧をしている。
更衣室の片隅で彼女たちの煌びやかな容姿を見ていると、自分がシンデレラ(灰かぶりのボロボロ)に見えてならない。

(いやいや、まてまて。衣装だけでお客さんに嫌われるようなことはないだろう。。。)

と、気を取り直し、自分は自分らしく、”心”で接客しよう、などとポジティブに考えながら、身支度を済ませて入店しようとした時、いつもよりテンションの高いボーイさんに話しかけられた。

「亜美さん〜、もうちょっと、こう、なんていうかなー。お客さんに好感持たれるような衣装にしたほうがいいよ!」

ちょっとニヤついた顔で、そのボーイさんはそう言った。

「あ・・・はぁ・・・、そうですねぇ〜・・」

つい先ほどポジティブになった自分がいたのを一瞬で忘れ去られるかのようなその言葉に戸惑いを隠せず、どう答えていいか分からずに、とりあえずうなずいた。

「ねっ!期待してるんだから、頑張ってね〜♪」
私の肩を軽くトントンと叩くと、彼はご機嫌な様子で再び仕事に戻っていった。

(衣装か・・・。自前なんてばかばかしいな・・・。
それに、歳も歳だし、露出に多少抵抗もあるし・・・。)

ぼんやりと、どうしたらいいのかを考えながら、曇り空のままその日は開店を迎えた。
私の心とはうらはらに、開店直後から大賑わいの店内。

次々と女のコが呼ばれていく中、まだ緊張もほぐれずにいる私はキョロキョロと店内を見渡しみんなの接客の様子を伺っていると、私の名前が呼ばれた。

「それじゃ、次、亜美さんね。えーと、まだ入って間もないけど・・・今日は忙しいからフリーのお客さんにもたくさんついてもらうからね。」

振り分け担当のボーイさんは、慌しい店内を見渡しながら、早口でそう言った。

”フリーのお客さん”とは、指名の女のコが特にいない”ゲストさん”のことを言うそうだ。指名のコがいないと言うことは、自分を気に入ってもらえれば、今後、またお店に来たときに指名してもらえるチャンスがあるということで、営業し甲斐のあるお客さんではあるのだが、今の私にとって、そんなことはどうでもよく、とにかく上手にお話しできるかどうかが問題だった。

ボーイさんに案内されてそのお客さんに紹介を済ませた。
今日一人目のお客さんは太った中年男性。年齢は・・・40〜50歳くらいだろうか。
なかなか貫禄があって、会社では部長クラスかな?などと、勝手に想像した。

乾杯を済ませ、「今日はお仕事のお帰りですか?」「私、まだ入って間もないんです〜」などと、かなりベタなことを喋りながらなんとか間をつないでいった。
話し上手じゃない上に、年齢が大きく離れすぎていて、なにを話題にしていいのかさっぱりわからない。彼を楽しませてあげれていない自分に気づくと更に焦る。

そんなこんなで、15分くらいが経過した頃に、お客さんに一言。

「亜美ちゃん、あなたもねー、もっと、あのコたちみたいなオッパイの見えそうな服を着たほうがいいよ〜」

他のお客さんを接客している周りの女のコたちを指差しながら、お客さんはそう言った。

開店前に、ボーイさんにも同じようなことを言われたばかりだったので、なんとなく納得してしまったが、オッパイ好きのおっさんには名刺あげたくないなーと思い、時間が来たので、そのまま離れようとしたところでそのお客さんに呼び止められた。

「あれ、そういえば、名刺もらってないよね?くれないの???」

「あ、あ、私まだ入ったばかりで名刺持ってないんです。。ゴメンナサイ」

「ふ〜ん、そうなんだー。んじゃ、なんか適当に書いてきてよ。」

「あ、でも時間なんでそろそろ交代しなくちゃ!楽しかったですよ!どうもありがとう^^」

と笑顔を振り撒きながら、さささと移動した。
お客さんをつかむ為には、お客さんを選んではならないと、今日の朝礼で店長が言ってたような気がしたが
それはソレ。つかみたくないものもあるなと。



あくる日・・・
なけなしのお金をはたいて、露出度の高いワンピースを買ってしまった。
キャバクラによっては、綺麗な貸衣装がたくさ〜ん置いてあるところもあって、自身で用意する必要なんてないところも多いんだけど、このお店ではそれがまず不可能だという結論から、購入を決意した。
こうやって、キャバクラの世界にどっぷりと足をつっこんでいくのだろうか・・と思いながら。。。


次の日、新しい衣装と共に、ハリキって入店。
周りの女のコたちが、私の衣装を見るやいなや、「わぁ〜、それ、かわいいね〜!」などと言ってくる。
まんざらでもない態度をとりながら、私は得意げに、「結構、高かったんだ〜^^」とか言ってみる。
仕事をする上で必要なアイテムと思えばそれまでだが、やはり女性というものはかわいい衣装を着たりするとルンルン♪になっちゃうわけで、なんだか、仕事だというのに楽しくなってしまう。

開店間近になり、いつもどおりの朝礼?が始まる。店長さんが「売上を伸ばす為に、おまいらガンガレ!」てなことを、やんわりと、まどろっこしく、だらだらと喋るのが朝礼です。
元々夜型人間の私ではあったが、さすがに昼夜逆転生活が続くと、時差ボケ状態で、頭がぼーっとし、眠くもなるわけで。
うなずいている振りして、実は寝ていたり・・(笑

というか、そもそも、売上げに貢献する気はさらさらなく、自分自身で満足できる仕事というのかな、時間いっぱい働いて、その上でお金をもらえればそれでいいと思っているから、彼の言うことは右から左だった。

その後、昨日と同様、開店直後から店内は賑わっていた。



>>>つづきは、近日公開予定!<<<



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